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キャプティブ – リスクを自ら管理し必要な補償を確保する『自家保険会社』
キャプティブ
自社及び自社グループのリスクを専門的に引受ける保険会社をキャプティブといいます。
日本では再保険契約に限定されており、まず保険会社との保険契約を行い、その契約の一部を再保険契約として保険会社からキャプティブへ出再します。
キャプティブのメリットと留意点
《メリット》
- リスク管理の一元化が図れます。
- 再保険市場との接点が得られ、保険会社が提供できないリスクや条件を確保できる可能性が生まれます。
- キャプティブを新たな利益を生み出す組織としてとらえることも可能です。
《留意点》
- 設立、運営コストがかかり、税制をめぐる世界的な動きから、実体性の証明など対応が求められます。
- 保険会社の引き受け利益の一部がキャプティブに移ることになるため、保険会社はキャプティブ導入に関して好意的ではありません。
- 再々保険のコストがかかる場合もあります。
レンタ・キャプティブ
キャプティブにはメリットもありますが課題もあります。その課題を解決してくれるのがレンタ・キャプティブです。
レンタ・キャプティブはセルと呼ばれる「箱」を利用企業に貸し出します。セル単体の機能はキャプティブと同じです。
弊社は100%出資の子会社、Green Oak PCC Ltd.を2020年3月にマレーシアの金融特区ラブアンに設立し、同年7月に現地金融監督庁からProtected Cell Captiveのライセンスを取得しました。
弊社でセル登録までの手続きの支援をさせていただき、保険会社との出再スキームについての協議にも参加させていただきながらセル活用までサポートいたします。
現地にはキャプティブマネジメント会社で業務実績のある社員がセルの管理、行政対応をしております。またキャプティブ設立の際に時間がかかる銀行口座の開設も、セルごとに分離された、Green Oakの顧客口座をお使いいただきますので、安全かつ、手間がかかりません。ご興味がありましたらご連絡ください。
2021年9月 記
貴社の課題をジャパン・リスク・スペシャリストにまずご相談ください。
当社の経験にもとづいた貴社にベストのご提案をいたします。
それぞれの会社、団体の課題は様々です。貴社の状況を伺い、ターゲットを確認させていただき、問題解決に向けて対応策をご提案します。当社が手がけているいくつものサービスメニュー、豊富な実績をもとに貴社にベストの方策をご提示し、実装いたします。
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