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法人保険の見直し(証券診断)の重要性とポイント
企業保険
現在、加入されている法人保険契約の保障(補償)内容や保険料について、ご契約時に十分な比較検討は行われていましたでしょうか?
また、現在の自社を取り巻く事業リスクに過不足なく対応できていますでしょうか?
企業を取り巻く環境は、法改正や税制改正、世界情勢などの影響で日々変わっていきます。
そういった変化に対応するために、本記事では法人保険の見直し(証券診断)について解説します。
▼▼ この記事でわかること ▼▼
- 法人保険の見直し(証券診断)の重要性
- 見直すタイミングとチェックポイント
- 保険の見直しを成功させる2つのポイント
- 見直しによる2つのメリット
- 保険見直し後の解約と新規加入
法人保険の見直し(証券診断)の重要性
加入当時は最適だった保険でも、経営環境や法改正、社会情勢などの変化により現在加入している保険では補償が不十分になっている可能性があります。
経営リスクを軽減するためにも、定期的な保険の見直し(証券診断)は必須です。
法人保険の見直しでわかること
法人保険の見直しを行うことで、以下のことがわかります。
法人保険を見直すタイミング
法人保険の内容の確認と見直しを開始するのは、加入している保険契約の保険期間の半期がベストです。
企業を取り巻く環境の変化に対応するためにも、定期的な法人保険の見直しが大切です。
更新までまだ期間(時間)がある時期に十分な時間を確保し、専門家と一緒に見直すことをおすすめします。
保険見直しのチェックポイント
以下に当てはまる場合は、できるだけ早めに法人保険の見直しを行うことをおすすめします。
- どのような保険に加入しているのかが把握できていない
- 保険の見直しを長期間行っていないので保障(補償)の過不足がないか不安
- 自社にはどのようなリスクがあり、どのような保険に加入しておくと良いのかがわからない
- 経営陣が変わった
- 従業員が増えた
- 株主が変わった
- 経営方針が変わった
- 商材・販路・サービスに変更があった
- DXに取り組んでいる
- 大きな保険事故が発生した
- 何年も保険事故が発生していない
- 保険の更新のときだけしか代理店(保険会社)から連絡が来ない
保険の見直しを成功させる2つのポイント
保険の見直しを成功させるには、以下の2つがポイントとなります。
- 加入当時と現在の経営環境やリスクの変化を確認
- 保障(補償)に重複がないかを確認
詳しく解説していきます。
① 加入当時と現在の経営環境やリスクの変化を確認
経営環境や経営リスクなどが変化している場合、現在加入している保険では今のリスクに対応できない可能性があります。
会社の決算報告書や事業計画書などを専門家(コンサルタント)に提示し、新たなリスクが発生していないかなどを一緒に確認・整理しましょう。
② 保障(補償)に重複がないかを確認
お付き合いなどの関係で複数の保険に加入されている場合、保障(補償)が他の保険と重複していないかを確認することも重要です。
保障(補償)内容が重複していることに気づかず、無駄な保険料を支払っているかもしれません。
重複が見つかれば、その分の保険料を別のリスクの保障(補償)に充てることができ、さらに安心して事業を加速させることができます。
ほかに補填するべき保障(補償)がない場合は、保険料の削減を図ることもできます。
法人保険の見直しによる2つのメリット
法人保険の見直しによって得られるメリットは、下記の2つです。
- キャッシュフローの改善の可能性
- リスク対策の最適化
詳しく解説していきます。
① キャッシュフローの改善の可能性
法人保険の見直しを通して、積立金や引当金などバランスシートを圧迫していた負債を保険に転嫁し改善する可能性が出てきます。
例えば、製品保証を自社で行っているメーカーなどの場合、製品保証に対する引当金を保険に転嫁することでキャッシュフローを改善できる場合があります。
② 効果的なリスクマネジメント
保険の見直しで、現状リスクの洗い出しや今はまだ認識されていないリスクの抽出を行います。
また、今後の社会情勢の変化によって生じるリスクにも考慮した、より効果的なリスクマネジメントを行います。
法人保険の見直し後の解約と新規加入
法人保険の見直しを行った結果、必要の無い保険を解約したり新たに加入することもあるでしょう。
その際の注意点やポイントを解説します。
解約のタイミングと活用方法
必要の無い保険を解約する際に注意しなければいけないのは、解約時に発生する「解約返戻金」と「出口戦略」です。
解約返戻金の金額は、返戻率に応じて左右されますので、返戻率が高いときに解約すると損失を抑えることができます。
また、高額の解約返戻金があった際には、以下のような対応策が考えられます。
- 従業員や役員の退職金にあてる
- 賞与や特別賞与などの人件費として利用する
- 設備投資をする
- 事業の赤字をカバーする など。
【当社の事例】
新規で保険に加入する際の選び方2つのポイント
保険を見直した際に、新たな法人保険に加入する可能性もあります。
新規で加入する際、法人保険の選び方のポイントは以下の2つです。
① 新たな保険に加入する目的の再確認
② 保険料の支払いを継続できるか
① 新たな保険に加入する目的の再確認
法人保険は、貴社の目的に合ったものに加入しなければ意味がありません。
保険の見直しを行った結果、新たな法人保険に加入する場合は、貴社が「何故、その法人保険に加入する必要があるのか?」を再確認することが重要です。
そのうえで、貴社のリスク対応に適した法人保険に加入しましょう。
② 保険料の支払いを継続できるか
保険商品によっては、以前よりも保険料が高額になることがあります。
見直しによって、キャッシュフローを改善したにもかかわらず、新たな保険の加入で高額な保険料を支払うことになり、効果が減少しないよう熟慮してください。
保険料が経営上の大きな負担にならないか見極めることが重要です。
法人保険の見直し(証券診断)で目的に合った保険を精査
今回は、法人保険の見直し(証券診断)について解説してきました。
保険の見直しは手間と時間がかかりますが、念入りに行うようにしてください。
企業が対応すべきリスクは広範にわたり、商品のバリエーションが多様です。
法人保険の見直しを行うことにより、自社が抱えるリスクをカバーするにふさわしい保険を選択することができます。
最後に、本記事の内容を以下にまとめます。
- 定期的な法人保険の見直し(証券診断)は必須
【理由】
企業を取り巻くさまざまな環境の変化や経営リスクの変化より、現在加入している保険では対応できなくなっている可能性あるため - 見直すタイミングは、加入している保険の保険期間の半期で見直しを開始するのがベスト
- 保険の見直しをおこなうと、キャッシュフローの改善やリスク対策の最適化につながる
法人保険の見直し(証券診断)をご検討の企業様は、お問い合わせください。
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