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日本のワイン
その他
今回は保険から離れ、日本のワインについて取り上げます。経済活動も他国に比べ元気がないように感じてしまう昨今の日本ですが、日本産ワインに取り組んでいる方たちが増えてきました。
日本のワイン産地
北海道から沖縄までほとんどすべての都道府県でワインは造られるようになりました。
北限が北海道名寄の北緯44.1度、南限が沖縄県恩納村26.3度で差が18度にもなります。
フランスは北限のシャンパーニュと南限のコルシカ島で差が6度ですから日本の産地がいかに南北に幅広いかがお分かりいただけると思います。
緯度の違いは気候が大きく異なることを示していますが、ブドウ品種にも日本のワインの多様性が表れているようです。一般的なヨーロッパのワイン品種に加え、甲州に代表される東洋系の品種、自生している野生ブドウ、また交配種などからも作られています。
歴史
明治政府が殖産興業の一環としてワイン醸造を奨励し、1870年に甲府に「ブドウ酒共同醸造所」が設立され、初の国産ワインが生産されました。
1877年には勝沼に初めての民間ワイナリーで、現在のメルシャン株式会社の母体である「大日本山梨葡萄酒会社」が設立されました。1880年代には明治政府はワイン生産から撤退し、官製醸造所は民間に払い下げられました。
昭和に入る1926年には山梨だけでも319軒ものワイナリーが設立されていたようです。特に日本のワイン造りに貢献したとされるのが、1890年、新潟に「岩の原葡萄酒園」を開設した川上善兵衛です。雪深くコメの収穫高が少なかった農家の生活改善のための産業としてワイン造りに没頭していったようです。
GI制度
GIはGeographical Indicationの略で地理的表示保護制度と呼ばれます。商品の確立した品質や社会的評価がその商品の産地と本質的なつながりのある場合に、その地域ならではの自然的、人文的、社会的要因の中で育まれてきた品質、社会的評価等の特性を有する産品の名称を地域の知的財産として保護する制度で、産地名を独占的に名乗ることができます。
酒類については、国税庁のホームページで蒸留酒(焼酎、泡盛など)、清酒、ワインなどすべて含まれた一覧表を確認できます。ワインは山梨県、山形県、北海道、大阪府、長野県が指定を受けています。
2022年12月 記
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