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世界的に好況なペット保険市場!日本と海外のペット保険補償内容の違い

2023.09.28

少額短期保険

日本のペット保険の市場規模は、2022年に1,000億円を超えています。詳しくは、前回の記事「ペット保険の市場規模と今後の動向」をご参照ください。

そして、世界のペット保険の市場規模は、2018年には60億5,000万米ドル(日本円で8,944億3,502万円 ※2023/09/19現在)でしたが、2026年までに112億5,000万米ドル(日本円で1兆6,631億9,437万円 ※2023/09/19現在)に達すると予測されています。※1

※1 出典:Fortune Business Insightsレポート

本記事では以下について解説しますので、業務にお役立てください。

▼ この記事でわかること ▼

  • 世界のペット保険市場が大きく成長している理由
  • 日本と海外のペット保険の違い
  • ペット保険を軸にしたペットビジネスの可能性
世界的に好況なペット保険市場!日本と海外のペット保険補償内容の違い

堅調な成長率のペット保険市場

世界のペット保険市場は、近年大きな成長を遂げています。

主な要因としては、ペットを飼う人が増えていることや動物病院の医療費の高騰、ペット保険の認知度向上などです。

数値的に見ると、2022年の67億6,000万ドルから2023年には78億2,000万ドルとCAGR(年間複合成長率)が15.7%と大きく伸びています。

さらに、2027年には141億1,000万ドル(CAGR15.9%)まで伸びると予想されており、今後も世界のペット保険市場の成長率は堅調と言えるでしょう。

世界のペット保険市場の成長率予測、2027年には141億1,000万ドル(CAGR15.9%)まで伸びる

画像出典:Pet Insurance Global Market Report 2023

日本と海外のペット保険の違い

日本と海外のペット保険では補償内容が大きく違います。

日本と海外のペット保険(補償内容)の違い

ペットへの考え方も日本と海外とでは違いがあり、補償内容の乖離につながっているかもしれません。

日本のペット保険の補償内容

日本の一般的なペット保険の補償内容は、通院、入院、手術の3種類です。

保険会社によっては上記3種類以外に、他人にケガを負わせたときや、他人の物を壊したときの損害賠償責任を補償対象とする商品などもあります。

また、補償割合(治療費のうち何%補償されるか)についても保険会社によって異なります。

ほとんどの会社が50%もしくは70%の補償割合の選択制としており、数年前から90%〜100%など高割合の補償を採用している会社は大幅に減少しています。

海外のペット保険の補償内容

海外(欧米)のペット保険の補償内容は、通院、入院、手術の基本的な補償以外に、保険会社それぞれがオリジナルの補償を付帯したペット保険を展開しています。

ほんの一例ですが、以下のような補償を含めたペット保険があります。

  • 5 in 1ケア・パッケージ:広告料、謝礼金、ペット預かり、ペットの死亡、迷子、休暇のキャンセル料をカバー
  • ペットが行方不明になった場合:ペットが迷子になったり盗まれたりした場合のサポート、広告と報奨金で上限2,000ポンド、再会できなかった場合は上限3,000ポンドを補償
  • 休暇のキャンセル:ペットの病気や怪我が休暇に影響した場合のサポート、年間上限2,000ポンドまで補償

ペット保険を販売している保険会社とは?

ペット保険会社は、保険業法により免許制の「損害保険会社」と登録制の「少額短期保険会社」の2種類に分けられています。

この2種類の保険会社の大きな違いは、「事業認可を受けるにあたっての規制の厳しさ」「事業規模」「契約者保護機構に加入の有無」などです。

日本には、ペット保険事業者が17社あります。

17社の内訳は、損害保険会社が5社、少額短期保険会社が12社です。

損害保険会社と少額短期保険会社の違いを以下の表にまとめました。

損害保険会社少額短期保険会社
参入規制免許制(金融庁)登録制(財務局)
最低資本金10億円1,000万円
保険金額特になし1,000万円以下
年間保険料特になし50億円以下
保険期間特になし1年間以内
(損害保険は2年間以内)
保険契約者の保護
(セーフティネット)
対象対象外
企業数5社
アイペット損害保険(株)
アクサ損害保険(株)
アニコム損害保険(株)
au損害保険(株)
ペット&ファミリー損害保険(株)
12社
アフラックペット少額短期保険(株)
イーペット少額短期保険(株)
イオン少額短期保険(株)
(株)FPC エフピーシー
つばき少額短期保険株(株)
チューリッヒ少額短期保険(株)
日本ペット少額短期保険(株)
ペットメディカルサポート(株)
楽天少額短期保険(株)
リトルファミリー少額短期保険(株)
SBIいきいき少額短期保険(株)
SBIプリズム少額短期保険(株)

新規参入は少額短期保険でペット保険会社を設立

これからペット保険市場に新規参入するのであれば、「少額短期保険会社」の設立がおすすめです。
少額短期保険会社設立のメリットは、以下のとおりです。

▼▼ メリット ▼▼

  • 設立の際、損害保険会社の設立より初期費用を低く抑えることができる
  • 一般のペット保険ではカバーしきれない部分を補完する補償内容の商品を提供できる
  • 特定のニーズに対象を絞った保険商品の開発ができる

弊社では、少額短期保険会社の設立を目指している事業者様の支援をおこなっています。

主な支援内容

  • 少額短期保険における法規制のアドバス
  • 行政登録
  • 事業計画策定
  • 商品開発
  • 再保険手配など

弊社では、上記のように包括的なサービスを提供しています。

また、営業開始後も、ご要望に応じて継続的に運営のアドバイスもいたします。詳しくは「少額短期保険」ページをご参照ください。

ペット保険を活かした事業の可能性

近年、ペットを家族の一員としてとらえる飼養者が増えており、ペットそのものの存在感や飼育環境などが、一昔前と比べかなり変化してきています。

「人とペットの共生社会」が、今後のペット関連事業の後押しになるのではないでしょうか。

ペット保険会社の運営経験を活かし、保険以外のペットビジネスを展開している会社も増え始めています。

ペットのウェアラブルデバイス

ペットのウェアラブルデバイスは、毎日の活動の追跡とペットの健康状態(食物摂取量、心臓、呼吸数とパターン、および日中にペットが消費するカロリーなど)の観察に役立ちます。

ペットのヘルスケア支出の増加などが要因で、世界のペットウェアラブル市場は大幅な成長率で需要を後押しすると予想されます。

ペット葬儀

ペットの「家族化」などが要因となり、火葬を含めたペット葬儀ビジネスの市場が拡大傾向にあります。

弊社のお客様にもペット葬儀会社を運営されていらっしゃる方がいます。
ペット葬儀社ピースリー

ペットオーナー向けのマッチングサービス

ペット好きのための「婚活・恋活・友達探し」のマッチングアプリ。
アモルペット

地方自治体(福岡県うきは市)との提携が、飼い主同士の交流や交際の後押しとなっています。

出典:PressWalker

ペット保険を軸に革新的でカスタマイズ可能なペット商品の開発は、市場の成長をさらに後押しすることになるでしょう。

ペット市場への参入をご検討の際は、ぜひ弊社にご相談ください。

将来性高まるペット保険市場に少額短期保険会社設立で参入

日本のペット保険の補償内容はどの保険会社も大きな違いがありませんが、海外のペット保険は加入者の多種多様な要望に応える補償内容が整っています。

日本でも加入者の要望に応える補償内容の保険商品が販売されれば、ペット保険の加入率も向上するのではないでしょうか。

少額短期保険を活用すると、他社にはない補償内容のペット保険商品を作ることができます。

弊社は長年ペット保険を扱っているロイズマーケットと深く関わりがありますので、海外のペット保険についても情報やノウハウがあります。

また、少額短期保険を活用し、ペット保険の会社設立に精通しているスペシャリストが在籍していますので、ご検討の際はお気軽にお問い合わせください

最後に、本記事の内容を以下にまとめます。

  • 世界のペット保険市場が大きく成長しており、今後も拡大していくことが予想される
  • 海外のペット保険は日本と異なり、多種多様の補償内容
  • ペット保険を販売している会社は「損害保険会社」と「少額短期保険会社」の2種類に分けられている
  • ペット保険を軸にしたペットビジネスは将来性があり、事業展開している会社も増えつつある

以上のことから、ペット保険ならびにペット関連市場の成長は今後も伸び続けることが予測されます。

ペット保険で少額短期保険会社設立の際は、ぜひ弊社にご相談ください。

本シリーズの前回の記事「ペット保険の市場規模と今後の動向」をまだお読みでない方は、この機会にご一読ください。

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