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かわら版Media

再保険・再共済の基礎知識

2023.05.30

再保険

新年度に入り2ヵ月ほどが過ぎました。
損害保険の再保険・再共済の基本的な内容をあらためてお伝えいたします。

ご希望がございましたら、貴社にお伺いし、社員の方々に対面でワークショップも行わせていただきます。

業務に直接携わっていない方々にも再保険・再共済の基礎を知っていただく機会になるかと思います。
関心のある方はご連絡ください。

5月ニュースレター要約版「再保険・再共済の基礎知識」

再保険の目的

元受保険会社、共済団体が引き受けた責任の一部を再保険契約に基づいて他の保険会社や共済団体にリスク移転する契約が再保険・再共済契約です。

再保険契約により、高額な契約を引き受ける際の引き受け能力の補完や、台風や地震など同じ原因のより多くの損害が予想される集積ロスの危険をプロテクトします。

再保険市場に再保険料を払い、リスク移転することを出再(しゅっさい)、再保険会社が引き受けることを受再(うけさい、または、じゅさい)と言います。

再保険を活用することにより資金の有効活用も望めます。
将来の保険金支払いに備えて、準備金の積み立てや自己資本の増強が求められますが、再保険を利用することにより、準備金額を抑えることが可能になります。

再保険取引に適用される原則

再保険取引を行う上で前提となっている考え方をご紹介します。
再保険契約を締結する上で出再者、受再者ともに暗黙の了解の上で成り立っていることがあります。

一つは「Follow the fortunes」= 受再者は元受保険の運命に従う、というものです。
元受保険契約は契約時告知義務を負いますが、再保険は受再者が出再者が行った契約締結業務を信頼し、取引を進めます。

再保険契約書には保険金額欄に「as original」との表記があります。
これは元受保険の通りにとのことで、follow the fortunesの考えによるものです。

元受保険の運命に従うわけですから、出再者、受再者、相互に強い信頼関係が必要となります。
それが「Utmost Good Faith」=絶対善意と呼ばれ、再保険は信頼関係、両者の共存共栄を目的とした契約であるとされています。

例えば、毎年いくつもの再保険会社から値段を取り、いい条件だけを取り上げることを続けていますと信頼関係は生まれにくいかと思います。
再保険市場にそのようなイメージが生まれてしまうと、継続した契約を望めなくなる事態にもなりかねません。

再保険会社側の要望をすべて受け入れる必要はありませんが、「相互に」信頼関係が生まれ、収益を出していける関係が最終的によりよい結果を継続して得られることにつながるのではないでしょうか。

2023年5月 記

貴社の課題をジャパン・リスク・スペシャリストにまずご相談ください。
当社の経験にもとづいた貴社にベストのご提案をいたします。

それぞれの会社、団体の課題は様々です。貴社の状況を伺い、ターゲットを確認させていただき、問題解決に向けて対応策をご提案します。当社が手がけているいくつものサービスメニュー、豊富な実績をもとに貴社にベストの方策をご提示し、実装いたします。